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7年間メンテナンス無しのソーラーバッテリーで炊飯器でご飯たいてみた!

備蓄

停電になっても、ご飯は炊けるのか?

結論から言うと、7年落ちのバッテリーとワニ口クリップ1本あれば、12V炊飯器で玄米が炊ける。実際に1時間かけて炊いた。

2026年、ホルムズ海峡が封鎖された。長期停電・物流寸断・食料危機。「備蓄は250日分ほど」と言われる日本で、自分で電気を作って自分で炊く手段を持てるかどうかは、もはや趣味の話ではない。この記事では実演の手順と電圧の実測データ、そして今なぜこれが必要なのかの背景を解説する。

この記事はアフィリエイト広告を含みます。紹介している機材は全て筆者が自費で購入・実運用しているものです。
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なぜ「今」これが必要なのか──ホルムズ海峡と停電リスク

ホルムズ海峡封鎖で日本はどうなるか

2026年3月、ホルムズ海峡は事実上封鎖された。イラン革命防衛隊が通航を妨害し、日本郵船・商船三井・川崎汽船の邦船3社も通航を停止している。これはかつて「もしも」の話として語られてきたシナリオが、現実になった瞬間だ。

ホルムズ海峡は世界で消費する石油の約20%が通過するチョークポイントだ。日本にとって問題なのは、日本の原油輸入の約95.9%が中東に依存しており、その多くがホルムズ海峡を経由しているという構造にある。

出典:石油連盟「原油の輸入」、Bloomberg「日本のインフレ加速の恐れ、原油急騰-ホルムズ海峡が事実上封鎖」(2026年3月2日)

封鎖が長期化すれば、原油→電気代→食料品の順に値上がりと供給不安が連鎖する。さらに火力発電所の燃料不足が現実になれば、計画停電も排除できない。

日経ビジネスによると、2026年3月4日の日本株式市場は日経平均株価が前日比3.6%安と大幅下落。「中東依存度が高い日本は中韓を上回るリスクを抱えている」と報じられている。

出典:日経ビジネス「日経平均2892円安 ホルムズ海峡封鎖で原油高騰、日本は中韓上回る中東依存」、三井住友DSアセットマネジメント「ホルムズ海峡の実質封鎖の長期化を懸念」(2026年3月4日)

国家の石油備蓄「約250日分」の本当の意味

日本の国家・民間・産油国共同備蓄を合わせた石油備蓄は、2025年12月末時点で約254日分(7,445万キロリットル)あるとされている。

出典:資源エネルギー庁「石油備蓄の現況(令和7年6月)」

これはあくまで「現状の消費ペースで254日」という話だ。ホルムズ海峡封鎖で価格が高騰すれば節約消費が進み、見かけ上の日数が延びる。しかし輸入が止まった状態で経済活動を維持しようとすれば、消費ペースは変わらないか増える可能性すらある。

「254日あるから大丈夫」ではなく、「254日以内に封鎖が解除されなければ本当に詰む」と理解するのが正確だ。そしてサウジアラビアやUAEの迂回パイプラインはホルムズ海峡経由量の最大6割しか代替できないとされており、完全な代替は不可能に近い。

備蓄を超えた場合のシナリオ
国家備蓄が尽きた場合、輸入が再開されない限り、火力発電の燃料が枯渇→大規模停電→食料の冷蔵・調理・流通が全て影響を受ける。「餓死」という言葉は大げさに聞こえるが、都市部で調理手段がなければ備蓄食料も意味をなさない。

「自分で電気を作って自分で炊く」という選択肢

私は2019年からDIY太陽光を大阪の公営住宅のベランダで運用している。7年が経過してもバッテリー(ACDelco M27MF)は現役で、現在も12.6Vを維持している。

グリッド(電力会社の送電網)に頼らず炊飯できるかどうかを実際に検証したのが今回の記録だ。節電目的で始めたシステムが、いまや「本物の保険」になっていると感じている。

実演──7年落ちバッテリーで12V炊飯器を動かす

使った機材

機材 詳細
バッテリー ACDelco M27MF(2019年設置・7年落ち)
接続方法 カニばさみ(ワニ口クリップ)付きシガーソケット変換ケーブル
炊飯器 12V対応炊飯器(車載・アウトドア用)
食材 玄米


接続の手順

手順はシンプルだ。工具は一切いらない。

  1. バッテリーの+端子にカニばさみの赤クリップを接続する
  2. バッテリーの−端子にカニばさみの黒クリップを接続する
  3. シガーソケットに12V炊飯器のプラグを差し込む
  4. 玄米と水をセットしてスイッチをONにする
接続時の注意
必ず赤(+)→黒(−)の順で接続すること。逆接するとショートの危険がある。屋外または換気のある場所で行うこと。

炊き上がりの結果と電圧の実測データ

炊飯開始は夕方17時。日が沈むころに炊き上がった。所要時間は約1時間。

炊飯中にバッテリー電圧を実測した結果がこれだ。

タイミング 電圧 状況
炊飯前(接続直前) 12.5V 通常待機状態
炊飯中(ピーク負荷時) 11.3V ここが一番焦った
ワニ口を外した直後 12.5V すぐ回復
翌日昼間(太陽光充電後) 14V 満充電に近い状態

11.3Vまで下がった時は正直焦った。「バッテリーが終わったか?」と思った。しかし炊き上がり後にクリップを外したら12.5Vにすぐ回復した。バッテリーが壊れていたわけではなく、負荷がかかっている間の電圧降下(内部抵抗による)だった。翌日の昼間に14Vを確認。太陽光充電中は十分な電圧がある。


玄米なので若干硬かったが、食べられるレベルには炊けた。浸水時間を長めにとれば改善できる可能性がある。

実証結果:7年落ちバッテリーでも炊ける。ただし昼間に炊くのが正解。
炊飯中に電圧が12.5V→11.3Vまで下がり焦ったが、炊き上がり後は12.5Vに即回復。翌日の昼間(太陽光充電中)は14Vを確認。夕方以降より昼間のほうがバッテリーに余裕があり安心して炊ける。
炊飯は「昼間」に限る
今回は17時スタートで日が落ちるころに完成。太陽光充電が止まった状態での炊飯はバッテリーの消耗が大きい。翌日昼間の14V確認後に炊けば、電圧降下の心配がぐっと減る。

12V炊飯器はどれくらい電力を使うのか

12V炊飯器の消費電力は製品によって異なるが、代表的なものを調べると以下の通りだ。

製品例 消費電力
JPN「タケルくん」(DC12V) 約100W
サンコー 車載用12V弁当箱炊飯器 約110W
YUYU 車載炊飯器(12V/24V対応) 約150W

出典:家電Watch「タケルくん」レビュー、サンコー公式「車載用12V弁当箱炊飯器」

今回の実演で使った時間ベースの消費電力量の目安を計算すると:

項目 目安
12V炊飯器の消費電力 約100〜150W(製品によって異なる)
炊飯にかかる時間(今回の実測) 約60分
消費電力量の目安 約100〜150Wh
M27MFの容量(公称) 約105Ah(12V換算で約1,260Wh)
炊飯何回分に相当するか 理論上8〜12回(深放電は避けること)

炊飯中に電圧が12.5V→11.3Vまで下がったのは正常な負荷時の電圧降下だ。終わって負荷を外せば回復する。ただしバッテリーは50%以上使うと寿命が縮む(ディープサイクルバッテリーでも過放電は禁物)。

太陽光充電中(昼間)に使えば電圧降下が少なく、かつ充電しながら炊ける。これが最も安全な使い方だ。

まとめ──停電でも飯が炊けるか、の答え

【結論】7年落ちのバッテリー+ワニ口クリップ+12V炊飯器で玄米は炊ける。昼間に炊け。

今回わかったこと:炊飯時間は約1時間。電圧は12.5V→11.3Vまで下がるが、終われば回復する
昼間炊飯が正解な理由:太陽光充電中は14Vあり、電圧降下を補いながら炊ける。夕方以降は不安が残る
なぜ今これが必要か:ホルムズ海峡が実際に封鎖された今、停電・備蓄250日の壁を超えた場合に備える最低ラインの手段

今すぐ揃えるべきもの

優先順位 機材 理由
★★★ 12V炊飯器 停電時に炊飯できる最も手軽な手段
★★★ カニばさみ付きシガーソケットケーブル 工具不要で既存バッテリーにすぐ接続できる
★★ ディープサイクルバッテリー 繰り返し充放電に強い。太陽光との組み合わせで真価を発揮
★★ 太陽光パネル(ベランダ設置可) 停電中も充電できる。公営住宅でも設置可能
玄米の備蓄 白米より長期保存に向く。ローリングストックに最適

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DIY太陽光を始めて7年。最初は節電目的だったが、今となってはこれが本物の保険になっていると感じる。炊飯中に11.3Vまで下がって焦ったが、飯は炊けた。次は昼間に炊く。それだけで、万が一の時の選択肢が一つ増える。

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